外構で作れる門扉の種類は? こんなものがあります。

家の印象を左右する外構。その中でも一番目立つのが門扉です。
今は、門扉の種類もたくさんあるため、どの門扉を選んでよいか迷う方もいるでしょう。
そこで、今回は門扉の特徴や選び方のコツをご紹介します。
家の形状や家族構成によってお勧めは変わってきます。
また、門扉のお手入れ方法などもご紹介します。
これから家を建てたいという方や外構のリフォームを考えている方は、ぜひこの記事を読んで門扉を選ぶ参考にしてください。 

目次 

  1. 門扉の役割とは? 
  2. 門扉の種類とは?
  3. 門扉を選ぶ際の注意点とは? 
  4. 門扉の防犯効果をよりアップするためには? 
  5. 門扉設置までの流れとは? 
  6. おわりに 

1.門扉の役割とは? 

門扉は、家の敷地内と外を分ける境界線であるとともに、「ここから敷地内に入ってください」という目印でもあります。
オープン外構の家ではどこからでも人が敷地内に入れるため、気づかないうちによその人が敷地内に入っていることもあるでしょう。
しかし、門扉があればそのような心配はいりません。
門扉のところにインターホンを取りつけておけば、訪問者はそこから敷地内に入ってくれます。
また、門扉があることで飛びこみのセールスマンなど「あまり来てほしくない訪問者」をある程度防げるのです。
門扉が締まっていれば、たとえ低いものでも入りにくいでしょう。 

2.門扉の種類とは? 

では、門扉にはどのような種類があるのでしょうか?
この項では、門扉の形状や素材の種類についてご紹介します。 

2-1.門扉に使われる素材とは? 

門扉は、アルミやアルミ鋳型(いがた)、樹脂、天然木、鉄、ステンレスなど様々な種類があります。
アルミや樹脂は手入れが簡単で安価ですが、ものによっては安っぽく見えてしまうでしょう。
逆に、鉄や天然木などは高級感がありますが、手入れや維持が大変という面もあります。
また、家が建っている場所によっては使いにくい素材もあります。
たとえば、海辺の近くでは潮風のせいで鉄製品はさびやすいでしょう。
どうしても寿命が短くなりますし、手入れが悪いとさびが浮いてきます。
ですから、予算だけでなく家の立地状況によって門扉の素材を選びましょう。 

2-2.門扉にはどんな形状があるの? 

門扉というと、観音開きの扉や片開きの扉を思い浮かべる方も多いでしょう。
そのほかにも両方の扉の大きさが違う親子扉や、引き戸タイプの門扉があります。
開き戸タイプの門扉はある程度のスペースが必要ですが、引き戸タイプの門扉は狭い場所でも設置できます。
ですから、玄関と門扉との距離があまりない家や、家の前の道路が狭い家などは引き戸の方がお勧めでしょう。
さらに、高齢者が住む予定の家は車いすでの出入りも考えて、できるだけ広く開くような形状の門扉にするとよいですね。 

2-3.門扉に鍵はつけられるの? 

門扉には、もちろん鍵をつけることも可能です。
かけがね式の単純なものから、暗証番号式のものやカードロック式などさまざまな種類の鍵があるでしょう。
しかし、身長よりも低い門扉はその気になればすぐに乗り越えられてしまいます。
また、キーを何個も持ち歩くのは大変でしょう。
ですから、門扉の鍵はそれほど厳重なものにしなくても大丈夫です。 

3.門扉を選ぶ際の注意点とは? 

門扉は、1日何度も開け閉めします。
ですから、使いやすいものを第一に考えてください。
開き戸タイプのものは、内開きと外開きがありますが、玄関との距離が十分にあるのならば内開きのほうが便利です。
また、家の前の道路と玄関と門扉の距離が狭いという場合は、前述したように引き戸が便利でしょう。
さらに、家の形と門扉の形は合わせたほうがよいですね。
純和風の家に門扉だけ欧風にすればちぐはぐな感じになってしまいます。
また、引き戸は洋風の住宅には似合わないように感じられますが、そんなことはありません。
今は、洋風の住宅に合う引き戸タイプの門扉も作られています。
施工店とよく話し合って選びましょう。 

4.門扉の防犯効果をよりアップするためには? 

門扉をつけると、前述したように防犯効果がアップします。
たとえ乗り越えられる高さであっても、門扉が閉まっていれば「入ってはいけないのだな」という心理的な抑制効果が働くでしょう。
また、門扉をよじ登って乗り越えようとする姿は、とても目立ちます。
そんな門扉の防犯効果をよりアップさせるのが、インターホンです。
特にカメラつきのインターホンを取りつければ、不審者を敷地内に入れずに済むでしょう。
可能ならば、門扉にインターホンをつけましょう。 

5.門扉設置までの流れとは? 

では、門扉を設置したい場合はどうすればよいのでしょうか?
最後に門扉設置までの流れをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。 

5-1.家を造っている最中に、打ち合わせをする 

門扉をはじめとするエクステリアは、家が建ってから工事を開始します。
ですから、業者は家を建てている最中に打ち合わせをすると工事がスムーズに進むでしょう。
もちろん、家ができあがってから門扉を作っても大丈夫です。 

5-2.いろいろな商品を扱っている業者を選ぶとよい 

前述したように、門扉にはたくさんの種類があります。
そこで、できるだけたくさんの門扉を扱っている業者を選ぶと選択の幅が広がるでしょう。
また、門扉に流行(りゅうこう)はありませんが、売れ筋商品には微妙な流行(りゅうこう)があるそうです。
さらに、見た目だけでなく手入れのしやすさも考慮に入れてください。
たとえば、排ガスがたくさんまき散らされる幹線道路沿いに色の薄い門扉を作ってしまうと、あっという間に汚くなってしまうでしょう。 

5-3.周囲の家から浮かないように注意する 

住宅密集地では、たくさんの住宅が隙間なく並んでいるところもあります。
その中で一軒だけまったくテイストの違う門扉を作ってしまうと、悪い意味で目立つでしょう。
周りの家とまったく同じものを作る必要はありませんが、テイストをそろえることは大切です。
また、人の出入りが多い家では、門扉を開け閉めする音も注意してください。
門扉を開け閉めする金属音は以外に遠くまではっきり聞こえます。
早朝や深夜に出入りすることが多い場合は、できるだけ音のしない素材で作りましょう。 

5-4.飾りに注意しよう 

門扉を作る場合は、それと一緒にフェンスや塀も作ります。
装飾目的で、いろいろな飾りがついているものもあるでしょう。
しかし、先端がとがっている飾りは意外な事故が起こりやすいもの。
また、格子に飾りがついているとそれを足がかりに侵入されてしまう場合もありますので気をつけてください。 

6.おわりに 

いかがでしたか?
今回は、エクステリアのひとつ、門扉の種類や形状についてご説明しました。
まとめると 

  • 門扉は家の印象を左右し、防犯効果を高める働きもある。 
  • 門扉には引き戸タイプと開き戸タイプがある。 
  • 引き戸タイプの門扉は狭い敷地の家に向いている。 
  • 使いやすい門扉を取りつけられるように施工会社と話し合おう。 

ということです。
家を建てるのに精いっぱいで、エクステリアまであまり手が回らないという人も少なくありません。
そんな方は家を建てている最中に、エクステリアについて考えてみましょう。
エクステリアがすてきだと家の魅力が何倍もアップします。
また、片開きか両開き化で悩んでいる人は、通るものを考えてみてください。
人以外にも自転車やベビーカーなどが通る場合は、できるだけ大きく開く門扉の方が便利です。
さらに、自動車も入れるという場合は蛇腹式の門扉や上に上げるタイプのシャッターなども視野に入れましょう。 

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