選ぶ前に知っておきたい物置の基礎知識
庭や駐車場などの空きスペースに置いて便利に使える屋外物置。収納する物や設置する目的に合わせて大きさや設置場所を考慮しなくてはなりません。
使い始めてから後悔しないために今回は物置を選ぶ前に知っておきたい物置の基礎知識をご紹介します。
1.物置に収納できる物、適していない物
物置は屋外に設置されるため夏場は車と同様に庫内温度が50°近くまで温度が上昇することもあり、収納物には温度差の負担がかかります。断熱材付きの物置でも夏場は40°位まで庫内温度が上がってしまうので注意が必要です。
物置内に保管する物には湿度と温度の大きな負担がかかり劣化が進みます。湿度、温度差に弱い物や大切に保管したい物は物置収納に不向きです。
物置に収納できる物、適していないものを具体的に見ていきましょう。
1‐1.物置に収納できる物
- 日曜大工用品
- レジャー・アウトドア用品
- 園芸用品
- タイヤ
- 自転車・バイク用品
- 災害対策用品 etc
ただし、食品、農薬、塗料、油など温度差によって劣化が進むものがあります。『冷暗所保管』となっているものに関しては物置での保管は避けましょう。
1‐2.物置収納に適さない物
- 食料品(ペット用餌含む)
- 衣類
- 写真やアルバム
- 書類や本
- ガスボンベ etc
屋外に設置される物置内では熱や湿気、温度差に弱い物、大切に保管したい物は屋内で保管するようにしましょう。
2.物置の設置場所
よく庭や駐車場の隅に設置されている物置ですが、スペースがあればどこにでも設置できるわけではありません。
設置に必要なスペースの確認と物置が設置できない場所を知っておきましょう。また、収納する物によって使い勝手の良い場所選びましょう。
2‐1.物置設置に必要なスペース
物置の屋根は本体より軒が出ていたり、基礎ブロックの上に設置します。物置の設置場所には奥行き、幅、高さに物置本体の大きさプラス10~20㎝の余裕が必要です。
収納物の出し入れ、開き戸タイプの場合は扉の開閉など、物置前方には十分なスペースがとれるか確認をしましょう。
出窓や室外機や給湯器などの設備、植木など障害物がないかの確認も忘れずに!
2‐2.物置が設置できない場所
転倒や落下の恐れがある場所、避難の妨げとなる場所、変形や破損の危険性がある場所には設置しないように計画しなければなりません。
物置が設置できない具体的な場所は以下の通りです。
- マンションやビルの屋上など風当たりが強い場所
- バルコニーなど避難通路にあたる場所
- 崖ふちなど安全が確認できない場所
- 給湯器やエアコン室外機前など湿気や熱気を受ける場所
- 湿原等常に湿っている場所や地盤の柔らかい場所
- 屋根から雪や雨が直接物置に落ちてくる場所
2‐3.設置場所ごとのチェックポイント
代表的な物置の設置場所は『庭の空きスペース』『勝手口の側』『玄関の側』『駐車場の空きスペース』ではないでしょうか?
それぞれの場所での物置の使い方や選び方のチェックポイントをみてみましょう。
- 庭の空きスペース:スペースが確保しやすい場所なので収納容量が大きいタイプも設置しやすい場所です。使い勝手にこだわって選びましょう。
- 勝手口の側:庭で使う園芸グッズや防災グッズの収納場所に最適です。
- 玄関の側:スペースに限りがあり小型タイプを設置することが多いでしょう。家の入口、目立つ場所なのでデザイン重視でカラーにも配慮を。
- 駐車場の空きスペース:タイヤなど車やバイクのメンテナンスに必要なものを置くのに最適です。タイヤサイズの確認を忘れずに。目立つ場所なら玄関の側同様にデザイン重視で。
まとめ
物置の基礎知識について説明してきました。
収納した物を日常的に出し入れするわけではないし、外に置くものだしと適当に選びがちですが、せっかく収納したものも良い状態で保管したいし安全に快適に利用したいですよね。
物置収納に向き不向きな物を理解し、設置場所の環境を確認してベストな収納プランを立てましょう。