外構工事でトラブルを起こさないために必要なこと~トラブルの原因と対処法~

外構工事は軽視される傾向にありますが、住む人の印象を決めたり、生活を快適にそして便利にする重要な役割があります。
業者任せになったり、見栄えだけで計画してしまうと使い勝手の悪い家になってしまったり、隣家とトラブルになってしまうこともあります。
外構も家と同じように毎日使い、過ごすところです。使い勝手がよく長く使えるよう計画を建てる必要があります。
そこで今回は、トラブルなく満足度の高い外構工事をするためのポイントをお話します。

1.外構工事のトラブル発生と満足度の低い原因は?

外構工事のトラブルや計画の失敗事例を紹介しながらその原因と回避のポイントを見ていきましょう。

1-1.見た目重視は危険信号

軽視される傾向にある外構工事ですが、近年は自宅での時間を楽しみたい方も多くこだわって計画をする人も多くいます。
しかし、外観・デザインを優先して利便性を無視してしまうと使い勝手が悪く満足度が下がってしまいます。

・気に入ったポストを付けたけど取り出しにくい場所に設置してしまった。
・駐車場と玄関との導線が悪く、雨や荷物が多い時は不便。
・和庭園に憧れて飛び石のアプローチにしたけど歩きにくく危険。
・憧れの木を植えたけど大きくなりすぎて陽当りのが悪くなったし、管理が大変。

いくつか失敗事例を上げてみましたが、これらは見た目を重視した結果起こりがちな事例です。
外構も家と一緒で何年も住み続けるため、家族構成の変化やそれに伴う生活の変化も想像して見ることが大切です。

1-2.家の中からの視点も大切

外構は家の外回りで通りなどから人の目につくことが多いですが、住人にとっては家の中から見ることが多くなります。
家の中から見た時の様子も想像してみましょう。
特に家の一番大きな窓からはどんな物が見えるでしょうか?
リビングが道路や隣家から見える場合は目隠しが必要です。
せっかく大きな窓をつけてもカーテンが開けられず落ち着かない家になってしまいます。

1-3.工事前の挨拶は必須

外構工事では左官工事、植栽工事などそれぞれ専門業者の職人が作業をします。
知らない人が入れ替わり立ち替わり出入りをして作業をするのは近隣住人にとっては気持ちの良いものではありません。
大きな工事車両が出入りして大きな音がしたり土を掘り起こして粉塵が舞ったりすることもあるでしょう。
ですから事前に近隣へのあいさつをすることがトラブル回避のために重要です。
挨拶に行く範囲は敷地境界が接しているお宅と道路向かいが基本ですが道路幅が狭く工事車両が通勤や通学の迷惑になるような場合は、そのお宅にも挨拶をしましょう。
工事業者は事前に現地調査をして近隣の様子も確認しているはずですので工事業者とよく相談をしてどのお宅に挨拶に行くか決めると安心です。
挨拶は工事業者と施主とで挨拶に行くのがベストですが、工事業者のみで挨拶に行くケースも少なくありません。
また挨拶の際は、休日の朝早い時間や食事時を避け、工事の内容と工事期間、工事業者の連絡が書かれた物を手渡すと良いでしょう。

1-4.業者任せは要注意

工事前に打ち合わせをしていても実際に工事が始まると使用する材料が想像していた大きさと違っていたり、こちらの要望が職人に伝わっていなかったりという問題が起きてきます。
工事中に感じた疑問や不満はすぐに職人や業者に相談しましょう。
工事が終わってしまってからでは手直しや変更が困難ですが、工事中ならば手直しや変更が可能な場合が大半です。
小さなな疑問や不満をすぐに解決して大きなトラブルを避けることができます。

2.外構工事のトラブルを防ぎ満足度を上げる方法は?

これまでにお話してきたトラブルはどのようにしたら防げるのでしょうか?
外構工事の失敗やトラブルを防ぐ方法を見ていきましょう。

2-1.10年先を想像して計画する

年月とともに家族構成は変化します。子供は大人に成長し、大人は年老いていきます。
現状で必要なものや使い勝手だけで計画をするのではなく、10年後の生活を想像して計画することがポイントです。
アプローチ周りは子供でもお年寄りでも歩きやすく舗装をしたり、小さなお子さんがいる場合は自転車を停める場所をイメージしておくといいでしょう。
木を植える場合は、植えたい木がどのくらいのスピードでどのくらいの大きさになるのか調べておきましょう。
実がなる木は実を食べられるようになるまでには時間がかかりますし、実が落ちて汚れたり、虫や鳥を呼び寄せる場合もあるので注意が必要です。

2-2.苦情対応は相手の話をよく聞いてから

事前に挨拶に行ったりどんなに気をつけていても工事中に苦情が来る場合があります。
そんな時は相手の話、言い分をよく聞きましょう。
話を聞いてあげるだけで問題が解決することもあります。
相手を逆撫でして深刻なご近所トラブルになることは避けたいので喧嘩腰で対応するのは禁物です。
苦情を聞いた後は工事業者の人と相談そして解決方法を決め、その内容を伝えることが大切です。
しかし、明らかに相手の言い分がおかしい場合は警察に相談をするなど毅然とした態度で対処しましょう。

2-3.打ち合わせ内容はメモに残す

工事の打ち合わせ内容はメモに残したり、相手の了承を得て録音しておくと『言った、言わない』のトラブルを回避できます。
業者の方もしっかり話を聞かれていると思うとしっかりと説明をしてくれます。
業者側はプロですから当たり前のことでも施主側からすればわからないことだらけです。
疑問に思ったことや知りたいことは遠慮なく聞きましょう。
頼れる業者は親切に対応してくれるはずです。

3.外構工事を失敗しない業者の選び方は?

では、外構工事での失敗やトラブルを避けるために工事業者をどのように選べば良いのでしょうか?

3-1.外構業者は自分で選べる

新築で外構工事をする場合、ハウスメーカーで建物と一緒に外構のプランの打ち合わせをしてハウスメーカーから紹介された業者にそのままお願いすることが多くあります。
家と外構はセットではありません。ハウスメーカーはあくまでも建物専門で外構専門ではありません。
プランや金額に納得がいかなければ、自分たちで外構業者を探して良いのです。

3-2.相談に乗ってくれる業者を選ぼう

優良な業者は押し付けはせず、依頼主の困り事や希望をしっかり聞き、それを把握した上で提案やアドバイスをしてくれます。
きちんと話を聞いて相談に乗ってくれるか確認をして依頼をすると良いでしょう。
また担当者との相性も重要です。疑問や要望を遠慮なく伝えられ解決してくれる業者を選ぶようにしましょう。

3-3.安すぎる業者は注意

外構工事にはそれなにに費用がかかります。
建物という大きな買い物の後で節約したい気持ちもわかりますが、極端に安い見積もりを出す業者は要注意です。
工事は工事、お金がかかるとところにはお金はかかります。安かろう悪かろうでは本末転倒です。
値引きをすぐにする業者や見積もりの詳細がわからない業者は避けましょう。

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