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エクステリア照明の役割とは?~ただのおしゃれアイテムではない照明をエクステリアに取り入れるメリット~

照明でライトアップされた庭やエントランスってとてもお洒落で素敵ですよね。
でも実際、エクステリアで照明が採用されるのは表札灯に限られたり、自宅に取り入れることを検討している人は少ないと思います。
エクステリアに照明を取り入れるのはお洒落目的だけなのでしょうか?
今回はエクステリア照明の役割とメリット、種類や機能についてお話していきます。

目次1.エクステリア照明の役割とメリット
2.エクステリア照明の種類
3.エクステリア照明の便利機能
4.まとめ

1.エクステリア照明の役割とメリット

暗い夜間に自宅の庭や屋外で過ごす事がほとんどないので照明計画をエクステリアに組み込むケースは少ないのが現状です。
エクステリア照明の必要性を感じている人が少ないからでしょう。
しかし、エクステリアに照明には重要な役割とさまざまなメリットがあります。
まずはエクステリア照明の役割とメリットについて見ていきましょう。

1-1.周囲を照らす

暗くなった屋外で周囲を明るく照らすというのは照明なら当たり前の役割ですね。
主にエクステリアのエントランス、ファサードなどエクステリアの表部分で発揮する役割です。
では明るく照らすことにどんなメリットがあるのでしょうか?
暗くなって見えなくなった部分を照明で照らすことで、表札の文字がはっきり読めたり、暗い足元が明るくなって安全に歩くことが出来るので人を出迎える上で重要です。
また、道路沿いの塀を照らすことで塀の存在がアピール出来るので衝突などの事故防止にもなります。

1-2.演出効果

室内では夜寝る前のリラックスタイム、食事時間など雰囲気作りのために間接照明を置いたり照明の明るさや色を使い分けるご家庭も最近は多いのではないでしょうか?
それと同様、エクステリア照明では外から見た外観全体の演出や宅内から眺める庭の演出をする役割があります。
冬の住宅街でたまに見かけるクリスマス用のイルミネーションもエクステリア照明のひとつと言えます。
外から見た家の印象・雰囲気を伝える事ができる他、庭を照明で演出することで庭も生活空間の一部として昼間だけでなく夜間も楽しむ事が出来ます。

1-3.防犯対策

エクステリア照明は防犯対策を目的として採用されるケースはよくあります。
人や動物、車などの動きを検知するセンサーを付けた照明で不審者を撃退するというのはポピュラーな対策です。
家を明るく照らすことで不在時でも空き巣や不審者が寄り付きにくくなり、家の周辺が明るいことで夜間の通行が安心して行え、犯罪が起きにくい街づくりが出来ます。
前述でもお伝えしましたが、外構を照らし塀や構造物の存在をアピールすれば落書きや車が衝突するなどの事故も照明で防げるのです。

2.エクステリア照明の種類

屋外の空間演出をしながら明かり取りや防犯の役割を果たすエクステリア照明にはさまざまな種類があります。
エクステリアに照明を取り入れる際には配置する数や明るさも大切ですが、設置する場所や照らす方法など用途・目的に合ったものを選ぶことが重要です。
また、昼間も庭や家の外観の一部として楽しめる様、夜間だけでなく日中の見え方も考慮して選ぶようにしましょう。
ここでは使用する場所別にエクステリア照明の種類をご紹介します。

2-1.玄関・門まわり周辺

人を出迎える大切な場所で一般的に多くエクステリア照明が採用されている場所です。
夜間でも表札やポストの位置などが確認できるように門柱灯・表札灯・ブラケットライトが用いられます。
それぞれ家の顔とも言える場所に設置するものなので器具のデザインも豊富です。自宅の雰囲気に合った意匠のものを選ぶと良いでしょう。
また防犯の観点から門袖だけでなく壁面や植え込み、フレーム等用途に合わせて分散して照明を配置すると良いでしょう。

2-2.駐車場・カーポート周辺

夜間の帰宅時など車の乗り降りを安全に行ったり、防犯対策に照明を取り付けることが多い場所です。
人感センサー付きのスポットライトや天井付きのカーポート屋根にダウンライトを埋め込み上から駐車場全体を照らしたりします。

2-3.アプローチ周辺

暗闇で安心して歩けるように誘導する目的で設置されるエリアです。
アプローチサイドにポールライトやフットライトを配置したりアプローチの土間に埋込ライトを埋め込んで足元を照らしながら誘導します。
また階段には壁面取り付け型のフットライトや近年ではバーライトを階段蹴上げ下に仕込んで足元を照らすのも素敵な夜間の演出効果として人気があります。

2-4.壁面・植栽演出

いわゆる照明のものを照らす演出効果を目的として埋込ライトやスポットライトが設置されます。
壁面を照らすには埋込ライトで壁面を下から舐めるように照らし、背の高い植栽は角度が調整できるスポットライトで葉を照らすと効果的です。
また、植え込みにはポールライトがおすすめです。

3.エクステリア照明の便利機能

屋外に設置するエクステリア照明は室内用の照明と違って点灯消灯のタイミングが難しいですよね。
せっかく設置しても点灯し忘れたのでは意味がないし、必要がない時に点灯しっぱなしだともったいない気がします。
実はエクステリア照明の点灯消灯は手動ではなく次にご紹介する便利機能を使って行われています。
照明の設置場所や設置目的に合わせて使い分けましょう。

3-1.設定した時間に点灯消灯 タイマー機能

一晩中点灯するより必要な時間だけ点灯させたいときに便利なタイマー機能。
点灯させたい時間と消灯させたい時間を設定すると自動的に点灯と消灯をしてくれます。

3-2.周囲の明るさを感知して点灯消灯 明るさセンサー機能

太陽が沈む時間と昇る時間が違うので夏と冬では同じ時間でも明るさが異なります。
明るいのに照明がついていたのでは電気代が無駄になってしまいます。
こんな時に便利なのが明るさセンサー機能です。
時間に関わらず外が一定の暗さになると点灯し、一定の明るさになると消灯出来ます。

3-3.人の動きを感知して点灯消灯 人感センサー機能

家族が帰宅したときだけ点灯してほしい時には人感センサー機能がおすすめです。
人の動きを感知して点灯し、一定時間経過すると自動的に消灯します。
動くものを感知しない限り点灯しないので電気代節約になります。
また、不審者や野良猫などの小動物の動きにも反応して点灯するので防犯対策に用いられることもあります。

4.まとめ

今回は一見、なんのために設置されているのかわかりにくいエクステリア照明の役割についてお話してみました。
エクステリアに照明をつけるのはお洒落でお金持ちだからではないんです。
暗闇を照らすことでものの所在をはっきりさせ、安全に行動でき防犯に役立てる事が出来ます。
そしてその結果、エクステリアがお洒落になるという優れものです。
使用する場所や目的に合ったものを組み合わせてエクステリアに照明を取り入れてはいかがでしょうか。

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