ブロック塀に落書きをされてしまった!ブロック塀の落書きの消し方と予防方法

商店街や地下道などで見かける悪質な落書き。住宅街で見かけることはさほど多くはありませんが、自宅の塀やシャッターに落書きされては困ります。
すぐに消したくても塀を痛める心配もあるし、消し方が分からず困る事が多いでしょう。
また落書きを消せたとしても落書きが再発しないように予防も必要です。
今回はブロック塀とシャッターへの落書きの消し方と落書きの予防対策についてご紹介していきます。

目次1.ブロック塀への落書きの落とし方
2.シャッターへの落書きの落とし方
3.落書き予防対策
4.まとめ

1.ブロック塀への落書きの落とし方

1-1.まずは素材の確認

落書きがされた塗料の素材を確認しましょう。水溶性ならば水で洗い流すことが出来ます。
水で洗い流せない落書きは油性ペンキやスプレーで書かれたものになり消すのが大変です。
また、塗料を落とすために洗剤や溶剤を使用する前に塀の素材も確認しましょう。
ブロック塀の素材を痛めたり表面の風合いが変わる可能性があります。塗装や貼り材が傷んでしまった場合は塗装や貼り材をやり替えになる場合もあります。

1-2.アルカリ性洗剤や溶剤を使う

軽度の落書きならば家庭用のアルカリ性洗剤で落とせます。アルカリ性洗剤の代わりにアルカリ性の重曹を使っても同等の効果があります。
それでも落ちない落書きはホームセンターなどで売っている落書き落とし用の溶剤を使用すると落とすことができます。溶剤を選ぶときは使用できる素材をよく確認しましょう。壁を痛める原因になります。
アルカリ性洗剤や溶剤を使って落とす時は落書きの上に洗剤や溶剤を塗ってしばらく放置したあとにスポンジなどを使って落とします。
この時スポンジで擦りすぎると壁面の色まで落としてしまうので注意しましょう。またスポンジではタイルやブロックの目地部分が落としにくい場合があります。目地まで届くブラシやたわしを使うと良いでしょう。
溶剤には有害な成分が含まれている場合もあるためマスクや手袋など装備を整えて行いましょう。

1-3.高圧洗浄機を使う

前述のアルカリ性洗剤と落書き落とし用の溶剤を併用するともっと簡単に落とすことができます。
高圧洗浄機を使うとより洗剤や溶剤が飛び散るのでマスク、手袋、ゴーグルなど溶剤などが肌に触ったり目や口に入らないように対策をしてから行いましょう。
手順は落書きの上に洗剤や溶剤を塗り、浸透するまで放置し高圧洗浄機で水を噴射し落書きを落としていきます。
水圧で落とすので目地なども溝部分も気にせず一気に落とすことが出来ます。

1-4.仕上げのやり直し

落書きを消すよりも塀の仕上げをやり直したほうが早いこともあります。
とはいっても落書きされた部分だけの塗装や貼り材のやり直しはお勧め出来ません。
塗料や貼り材は日光などに当たって変色していることが多く、以前使ったものと同じ品番のものを準備したとしても新旧の差ははっきりと出てしまいます。
仕上げをやり直すならば全てやり直すか部分的にやり直したい場合は意匠性を持たせてデザインすると良いでしょう。
また、落書きを繰り返されたのではやり直しも意味がありません。落書き予防対策も考える必要があります。

2.シャッターへの落書きの落とし方

1-2.シンナーに注意

シャッターには通常、すでに錆止めなどの塗装加工が施されています。
そのため、落書きを落とすためにシンナーなどの薬剤の使用は避けましょう。
シャッター自体を傷めてしまう可能性があります。落書きを落とした後に塗り直す予定でも錆止め加工などの部分が溶け、塗り直しが困難になってしまいます。
落書き落とし溶剤を使用する場合はシンナーなどのうすめ液が入っておらず、シャッターの材質と落書きの種類に合ったものを選ぶようにしましよう。
溶剤を使用する前に目立たないところで溶剤を使用し、シャッターに影響がないかどうか確認をしてから使用しましょう。

2-2.塗装のやり直し

シャッターの場合は前述したようにすでに塗装加工がされているので落書きを落とすよりも落書きの上から再塗装する方がシャッターを傷めず安心です。
ただ、シャッターの再塗装をDIYする場合は塗料選びや道具などの準備の手間、色ムラや塗ムラなどの仕上がりの問題、シャッターの溝部分の塗装方法など技術的な問題があるのでプロにお願いすることをお勧めします。

2-3.洗浄する

落書きで使用された塗料によっては水や洗剤で洗ったり高圧洗浄機を使って落ちる可能性もあります。
ただし、ブラシやスポンジを使う場合は擦りすぎないように注意が必要です。
擦ることでシャッター表面に傷をつけてしまうとサビの原因になったり、塗装加工済の塗料を剥がしてしまいシャッターを傷めてしまいます。
また、洗剤を使用する場合はシンナーが入っていなくても強力な洗剤はシャッターに悪影響を及ぼす心配があるのでシャッターの素材と洗剤の特徴を良く確認して選ぶようにしましょう。

3.落書き予防対策 コーティング

3-1.落書き防止コーティング加工とは?

ガラス質など凹凸のない塗膜で塀やシャッターの表面をしっかりと覆うため、塗料が本体に染み込むことがなく、落書きをされても塗料を拭き取るだけで落書きが落ちます。
とはいっても落書きされることを防止は出来ませんので落書きされた時の対策になります。
落書きが落書きを呼ぶので落書きをされたらすぐに消せる点には大きなメリットがあり、コーティングを推奨する自治体や企業が増えています。
落書きが今までない環境ならば落書き対策は必要ありませんが、地域の治安を守り改善するには有効と言えます。
コーティングには水や油を弾く性質があるのでシャッターなどの素材を保護し、耐用年数を伸ばすことも可能です。
採用する場合にはプロに一度相談してみましょう。

3-2.落書き防止コーティンでの落書きの落とし方

落書き防止コーティングの上に落書きをされた場合は、粘着テープかシンナーを除去剤として使用します。
粘着テープで落書きを落とす場合は、落書き部分へ粘着テープを貼って剥がすだけで塗料が粘着テープと共に剥がれます。
落書き防止コーティングはガラス質の塗膜が強力なため素材を傷める事なく落書きを落とすことができます。
シンナーを使用する場合はコーティングとの相性もあるのでシンナーを利用できるかどうか確認をしてから使用しましょう。

まとめ

今回は落書きの落とし方についてお話してみました。いかがでしたか?
落書きを落とすときにはまず、落書きをされた場所の素材と落書きの塗料の種類の確認を行いましょう。
使用する溶剤や落とし方は素材を傷めないことが大切です。
落書きは落とせても落書き自体を完全に防ぐことはできません。
落書き対策をするなら落書きをさせない環境づくりが大切です。
落書き防止コーティングをしてストレスなく簡単に落とせるようにプロに相談してみてはいかがでしょうか?

 

 

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