愛犬を庭で放し飼いしたい!~放し飼いのメリットとデメリット。その前にしっておくべき注意点~

愛犬のために庭付きの一戸建てを購入した方、また検討している方もいると思います。
自宅の庭で思う存分遊ばせられるのは一戸建てならではの特権です。
犬にとっては自由に動き回れる空間があればストレスを軽減してあげることもできて喜ぶに決まっています。
でも、本当に放し飼いにして大丈夫なのでしょうか?
やってみたいけれど不安を抱える愛犬家は多いと思います。
そこで今回は、犬を放し飼いにする前に放し飼いのメリット、デメリット、知っておくべき注意点についてお話していきます。


目次1.放し飼いのメリットとデメリット
2.放し飼いの際に知っておくべき注意点
3.放し飼いに適した庭とは?
4.まとめ

1.放し飼いのメリットとデメリット

まずは、放し飼いのメリットとデメリットについてお話していきましょう。

1-1.放し飼いのメリット

飼い主にとっての放し飼いのメリットは空き巣対策になることです。
犬は自分の動き回れる範囲を自然と縄張りとして意識するので縄張りに入ろうとする不審者に吠えるようになり空き巣も警戒して家に近寄らなくなるでしょう。
犬にとっての放し飼いのメリットは、暑い日には涼しい場所に自分で移動できたり自由に走り回ることができストレスが軽減できることです。
飼い主にとっても運動させるために散歩に出かけなくてはというプレッシャーを感じなくても済みますね。

1-2.放し飼いのデメリット

犬を庭で放し飼いにするデメリットはトイレ問題です。
縄張りのマーキングのためにおしっこをするのはよく知られた犬の習性ですが、庭のあちこちにおしっこをされては困ってしまいます。
事前にトイレの場所を決め、トイレトレーニングをしておくと良いでしょう。
また、自分の縄張りを守ろうとする意識が強くなり常に緊張状態であるため犬にとっては逆にストレスになってしまったり、縄張りに入ってくるものを自分より下の立場と判断してしまうので飼い主との主従関係が崩れる恐れもあります。

2.放し飼いの際に知っておくべき注意点

メリット、デメリットを知った上で放し飼いをする場合、次の注意点について知っておく必要があります。

2-1.脱走の危険

庭での放し飼いでは脱走の危険があります。
常に囲われた室内にいるのとは違い、いつも飼い主の目が届く場所にいるわけではありません。
庭から出ることが出来ないようにフェンスなどで囲ったり、扉に鍵をかけるなどして簡単に扉が開かないように対策が必要です。
脱走してしまうと、犬が事故に巻き込まれたり迷子になって帰ってこれなくなるどころか、子供に怪我をさせたり他人に迷惑をかけてしまいます。

2-2.誤飲の危険

犬にとって危険なものを知り、庭に余計なものを置かないようにしましょう。
植物の中にはアサガオやスズランなど犬が食べてしまうと中毒を起こしてしまう危険なものがあります。
また、除草剤などを使用する場合は犬に害のある薬品が使われていないものを使用するようにしましょう。

2-3.気温の変化

暑すぎも寒すぎも注意が必要です。
暑い夏は犬も熱中症になってしまいます。日陰ができるようにしたりいつでも水分補給ができる工夫をしましょう。
また、寒さに強いと言われていますが犬種や年齢によっては犬小屋を用意して毛布を敷くなど寒さ対策が必要です。

2-4.清潔

庭は出来るだけ清潔に保ちましょう。
常に屋外にいると体が汚れやすくなります。
虫が体についたり皮膚病の原因にもなるので注意してあげましょう。

3.放し飼いに適した庭とは?

犬を庭で放し飼いにする場合は犬が安心して快適に過ごせる庭造りが大切です。
ではどの様な庭が犬にとって快適で放し飼いに適しているのでしょうか?
安心して愛犬を放し飼いにするためにも知っておきましょう。

3-1.フェンスや柵で脱走対策がされている庭

犬を庭で放し飼いにする場合、脱走対策がされていることが庭造りでは重要なポイントです。
脱走対策とは柵やフェンスで犬が動く空間を囲っておく事です。
こうしておくことで脱走を防げる他、通行人、特に子供に怪我をさせてしまう危険を回避できます。
飼っている犬の体格や特徴に合わせて高さや強度、格子の隙間の大きさを考慮することが大切です。
さまざまなタイプのフェンスや柵があるので業者に相談をして適切なものを設計してもらいましょう。

3-2.犬が走りやすい地面の庭

犬が自由に走り回れる事が放し飼いの醍醐味です。
怪我をしないように犬が走りやすい足元のコンディションづくりも大切です。
犬が走りやすい地面の素材は土や天然芝、ドッグラン用のウッドチップもお勧めです。
砂利やコンクリート、タイルやレンガで舗装された足元は爪を傷めたり足腰に負担を与えるのでお勧めできません。
またこのように舗装された地面では夏場は熱くなり足の火傷や熱中症、冬場は冷えすぎて犬が過ごすのには厳しい環境となります。

3-3.感染症や中毒症の心配が少ない庭

放し飼いの際の注意点でもお話しましたが、アジサイやスズランなど犬にとって危険な植物があります。
その他、チューリップやアサガオ、ナンテンなど何気なく庭に植えられている植物も犬にとっては危険な植物です。
犬が本能的に危険なものをすべて回避できるわけではないので庭で育てる植物には注意をしましょう。
また、池や噴水など水を貯める場所は蚊の発生源となり感染症を起こす可能性があるので避けましょう。
確かに常に水場があると犬の遊び場や水分補給のばとして利用できるかもしれませんが、清潔でなければ犬にとっては害になってしまいます。
もし、すでに池や噴水などがある場合は池で魚を飼ったり常に水を循環させて蚊の発生を抑えるようにしたり、犬用のプールなどを用意するなどして出来るだけ水場に近づかないようにしましょう。

4.まとめ

庭で愛犬を放し飼いにする場合のメリット、デメリット、庭造りのポイントなどについてお話してきましたがいかがでしたか?
犬の放し飼いは自由にのびのびと動き回れて犬にとっては良いことの様に思われますが、逆にストレスになってしまう事もあります。
放し飼いのメリット、デメリットを知って愛犬と飼い主にとっていい方法を選択しましょう。
必要な時に庭で遊ばせる場合も庭造りの注意点を参考に愛犬が安全に遊べる環境作りをしてあげましょう。

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