芝生の庭を作る前に芝の違いを知っておこう!~芝生選びに迷っている方へ 天然芝生と人工芝の違い~
「外国の庭の様に芝生を敷き詰めた庭を作りたい」「緑の芝生の上で子供とゴロゴロしてみたい」など芝生の庭に憧れている方はいませんか?
天然芝生は手入れが大変と聞くし、人工芝は味気ない気もするしと悩んでいませんか?
今回は天然芝と人工芝を比較してそれぞれの特徴をご紹介します。
1.天然芝生と人工芝の違い
どんな目的で芝生が使用されているのでしょうか?
天然芝生と人工芝の違いは具体的にどんなものなのでしょうか?
ここでは芝生について詳しく見ていきましょう。
1-1.芝生を使うのはなんのため?
実は芝生とは、植物の名前ではなく「芝草」と呼ばれる1本の草を絨毯の様に密集させて敷き詰めた状態のことを指します。
芝生は公園やゴルフ場、住宅の庭などでよく見かけます。
それそれの場所をきれいに見せる見栄え、鑑賞のため、みんなが集まる休息の場のクッション代わりとして使われています。
1-2.天然芝生とは?
天然芝生とは植物の生きた芝草を使用した芝生のことを言います。
日本で芝生として使用されている主な芝草は、日本に自生している「日本芝」と西洋原産の「西洋芝」の2つのグループに分けられます。
日本芝は暖地型と言われ、高温多湿の環境に向いていますが寒さには弱いため冬には葉が枯れたように黄色くなります。高麗芝は最もポピュラーな日本芝で値段も手頃でホームセンターなどでよく見かける品種です。
少し割高ですが管理が楽になるように品種改良されたTM9も日本芝の一種です。
西洋芝寒地型と言われ、寒さに強く冬でも緑の葉色が保てるため一年中緑の芝生をキープ出来ます。暑さに弱いため日本では関東以南には向きません。成長が早く害虫に弱いので刈り込みなど管理が難しいと言われています。
1-3.人工芝とは?
人工芝とはナイロンやポリエステルなどの合成樹脂で作られたフェイク芝です。
メンテナンスがほとんど必要ないため近年人気が高まっています。
下地と呼ばれるシートと表面の芝となるパイルで構成されいます。
下地には防草シートを兼ねたものとそうでないものがあるため、防草機能がないシートの場合は必要に応じて防草シートと併用しなくてはなりません。
葉の部分となるパイルは長さによって感触が異なります。短いものをショートパイルといい、パターゴルフなどに向いています。長いものをロングパイルといい、クッション性に優れるため小さな子どもがいるお庭に適しています。
2.天然芝生のメリットとデメリット
2-1.天然芝生のメリット
天然芝生のメリットは、天然ならではの風合い、感触でしょう。
裸足でももふかふかとして気持ちよく歩けますし、クッション性に優れているので転んだ時の衝撃も軽減されます。
小さな子どもやペットがいるお宅にはオススメです。
夏場は表面温度が上昇しにくく、庭全体の温度の上昇を抑えることができるのは天然ならではのメリットです。
また、人工芝よりも安価なのは魅力です。
2-2.天然芝生のデメリット
天然芝のデメリットは、お手入れです。
天然芝の成長期である夏場は毎週~隔週に1回のペースで芝刈りをしなくてはなりません。
また、雑草も生えてきてしまうので芝刈りと一緒に雑草の処理も必要です。
芝刈り機や芝生用の除草剤を使うと作業は楽になりますがそれでも定期的な手入れが必要です。
2-3.こんな人は天然芝がオススメ
自然の風合いや天然にこだわる人、手入れが面倒でなく時間が取れる人、導入時のコストを抑えたい人には天然芝生が向いています。
また、小さな子どもやペットが遊ぶ場所として考えているなら天然芝生がオススメです。
天然芝生は植物なので表面温度がそれほど高温にならず夏場でも裸足で安心して遊べますし、雨の後など濡れた状態では人工芝より天然芝生の方が滑りにくく怪我の心配も少なくてすみます。
3.人工芝のメリットとデメリット
3-1.人工芝のメリット
人工芝のメリットは手入れが基本的に不要ということです。
また天気や季節に左右されることがないので日当たりなど気にすることなく敷くことができ、一年を通して青々とした庭を楽しめます。
3-2.人工芝のデメリット
天然芝生よりも初期費用がかかるのは人工芝のデメリットとなります。
日頃の手入れは必要ありませんが、人工芝には寿命があり交換が必要でここでも費用がかかってしまいます。
近年、品質が向上していますが人工芝の寿命は5~7年が平均的な寿命と言われています。
短いものでは2~3年の物もあり、製品の品質や使い方によって寿命は異なります。
また、合成樹脂で出来ているためバーベキューや花火といった火を使った遊びは厳禁です。
3-3.こんな人は人工芝がオススメ
一年中青々とした芝生を楽しみたい人、手入れが苦手な人、手入れをする自信がない人は人工芝が向いています。
陽当りが良くない場所で芝生を計画しているならば人工芝を選択すると良いでしょう。
4.まとめ
芝生についてお話してきましたがいかがでしたか?
天然芝生と人工芝を選ぶ際には「手入れ」と「コスト」の2つがポイントになりますがそれぞれ面積と関係しています。
芝生の面積が小さければ手入れの手間も時間も少なくて済みますし、価格も少なくてすみます。
芝生を計画している面積と照らし合わせて、考えてみてはいかがでしょうか?